其の二 道重さゆみの憂鬱

先日ダウンタウンDXに出演した辻希美モーニング娘。時代のことを語り、体重が最大で60kgを超えていたと告白した。辻の身長を考えれば、60kgオーバーというのはちょっと洒落にならない体重だ。アイドルグループであるのに、体重管理に関して割と鷹揚なのがモーニング娘。というグループの面白いところだ。辻以外にも、安倍なつみ吉澤ひとみ加護亜依なども肥満化の時期はあった。
体重の増加、それはそのメンバーの調子を表すバロメータの一つとなることがある。安倍なつみは自身の著書で、エースとしてのプレッシャー、スキャンダルなどのストレスから過食や間食に走ったと述べている。吉澤はアイドルとしての自身の立ち位置を見失い、肥満化の時期がずっと続いたが、フットサルと出会い、ガッタスのキャプテンとして活躍していくとともに痩せていった。
さて、現在のモーニング娘。内で、現在進行形で、やや肥満化が目立つのは6期メンバーの道重さゆみだ。この時期の女の子は調子の良し悪し抜きにして体重の増減が激しいが、彼女の肥満化はどうだろうか。私が見るに、最近の彼女の目には生気があまり感じられず、番組などでも以前までに比べてコメントやリアクションの切れ味が悪くなっている。邪推の域に入ってしまうが、もしかしたら、彼女は今大きなストレスを感じているのかもしれない。
道重さゆみは理想のアイドル=夢見るメルヘンな女の子を半分意識して演じることを自分のキャラクターにして売り出していた。ゆうこりん小倉優子ほど確信的ではないが、彼女に似たタイプのキャラクターではある。しかし、道重さゆみはそのキャラクターを続けていく上で壁にぶち当たってしまったのではないだろうか。それは後輩である久住小春という壁。7期メンバーの久住は意識して演じることなく、素で100%アイドルでいるという、つんく♂にして「ミラクル」として言わしめた逸材である。最近の道重はネタ的な久住への嫉妬発言が目立つが、案外それはネタではなく本心なのかもしれない。アイドルのパロディをしていた道重さゆみは、リアルアイドル久住の存在に、自分の存在意義を見失ってしまったのではないか。


切捨御免!!


道重さゆみは自らのスタンスを再確認し、自信を取り戻すべきだ。